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一人暮らしの学生も住民票を移す必要がある?うつさないと問題になる?
コロナ禍ではありますが、大学も次第に対面授業を再開しはじめました。この機会に、初めての引越しをされた大学生さんも多いでしょう。では大学生の引越しでは、移転後に住民票を移動するべきでしょうか。
ここでは「学生が住民票を移す必要はあるか?」「移さなかった場合のペナルティは?」についてご紹介します。結論としては、移動しなくてもペナルティはありませんが、不便なことは起きそうです。
住民票を移動しないメリット
住民票を移動させないメリットは「転出届」「転入届」の手続きをしなくてもいい点です。住民票は基本的に、転居後14日以内に新居のある自治体へ移動させなくてはなりません。これは「住民基本台帳法」で決まっていることです。
では学生も引越しをした場合、必ず移動させなければいけないか? という疑問がわきますが、現実には、実家の住所に住民票を置いたままというケースが多くみられます。問題はないのでしょうか。
実は、大学生などの転居は「一時的なもの」と認められており、住民票を移動しなくても罰則を受けることはありません。そのままにしておいてもいいのですが、住民票が現住所にないといろいろなデメリットが発生することもあるのです。
住民票を移動しないデメリット
住民票を移動しないデメリットは、運転免許証の試験などを実家のある自治体で受けなければいけない点です。住民票を移動させていない以上、生活の拠点は実家にあります。
そのため免許の試験会場や最初の更新をおこなう会場は、実家の住所のある自治体が指定されます。現住所のある大学近くでは受けられませんので、試験を受けるためにいったん実家に帰る必要があるのです。
また同様の理由から選挙も、住民票のある自治体でしか投票できません。細かいことですが、住民票と現住所が異なると、いろいろな不便が生じてくるのです。
学生生活で不便が出てきたら、住民票の移動を
学生さんのお引越しでは、住民票を移動させないことについて、メリット・デメリットの両方があります。学生生活が長くなるにつれ、現住所のある自治体の公的サービスを受けられないことでめんどうだ、と感じる場面が増えるかもしれません。
デメリットが大きくなってきたら、住民票を移すことを真剣に考えるといいでしょう。