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引越しをする大学生と扶養家族・税金について
春は、子供さんが大学に入学したのでお引越しをされるお家が多いですね。
では、子供さんが引っ越された後、住民票はどうしていますか?
子供さんがご両親の扶養家族になっているから住民票は移したくない、と考えるお客さまが多いのですが、大丈夫です!
【親子の現在住所が別になっていても、扶養家族の範囲内でOK】
ご両親として気になるのが、住民票を移した後の、扶養家族についてでしょう。
結論から言えば、子供さんの住民票が日本のどこにあっても、扶養している事実があれば扶養家族の範囲に認められます。
これは所得税法で決まっていることで、子供さんの現住所が実家と違っていても、サラリーマンの場合は年末調整の時に扶養家族として申告すればいいだけのことです。
自営業や個人事業主なら、確定申告のときに、同じように子供さんを扶養家族として申告すればOK。
ご両親と子供さんの現住所がことなっている点は、とくに問題になりませんから、安心して住民票を移しましょう。
【健康保険は、遠隔地被保険者証をもらう手続きを】
では、住民票を大学のある場所に移した場合、健康保険はどうなるでしょうか。
健康保険には、加入先によって国民健康保険と社会保険があります。
どちらも、扶養されている子供さんはお父さんかお母さんの保険の、被保険者になっているはずです。
この場合は、遠隔地被保険者証の手続きをしましょう。
国民保険は地方自治体の窓口(市役所、町役場など)に行き、会社の場合は総務に連絡をして手続き方法を教えてもらいます。
手続きに際しては、子供さんが通う大学の在学証明書が必要になりますので、こちらは大学の事務所でもらうようにしてください。
遠隔地被保険者証は、大学に通っている間ずっと使え、とくに更新手続きなどは必要でありません。
【お引越し荷物が片付いたら、住民票を移す手続きを】
大学入学後も、めんどうだから住民票はそのまま残しておくという学生さんはとても多いです。しかし、
住民票をうつさないことで起きるデメリットも存在します。
遠方の大学に入る場合は、お引越し荷物が落ち着いたら、住民票についても考えるといいですよ。